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はじまりの記憶
Chapter-1
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01

はじまりの記憶

目をつぶって思い出される幼少期の記憶と言えば
いつも、父や祖父に
「この家はお前が継ぐんだぞ」
「将来は、教師か医者になりなさい」
と、同じ言葉をいつもかけられていたことです。

「幸せだと言いなさい」「感謝しなさい」ということも毎日のように発することを求められていた気がします。
今思いおこせば、一人前の社会人として必要なことを本当にたくさん教わってきましたが、
当時は、~しなさい、という影響力がとても大きく、
窮屈さと反発心に、いつも心がぐらぐらしていたのを覚えています。

point
02

「生きにくい」子どもだった幼少期

また、もう少し目をつぶると思い出されるのは
友達を作るのが下手で、仲良くしたいのに輪に入れず、心無い言葉をかけられたりして、学校に行くのがこわかったこと。
自分がものすごく嫌いだったこと。
なんだか、生きにくいな、と子供ながらにいつも感じていました。
大人になったら楽しいのかな、といつも遠くを見るようにしていました。

いつも不安で、学校生活も重たく、自分を好きじゃなかった私は、いくら人から、「のんちゃんは優しいね」「いいところは人の気持ちがわかるところ」と言われても、自分の良さを認めることはできませんでした。
「のりこは明るいところがいい」と両親に言われても、実際の心の中はいつも何だか暗く、抜け出せる可能性を見出せないでいました。

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03

初めて努力が報われた日

そんな私にも、これまでに何度か、転機が訪れました。
小学校4年生から始めたバスケットボールを、高校三年生まで続けた私。
中学一年の冬のマラソン大会が終わったとき、1つ上の先輩に呼ばれました。
「バスケ部のくせに52位では、カッコ悪すぎるでしょ!」って。
実際、1年~3年生までの部員の中で、20位以内に入らなかったのは私だけ。
その悔しさから、1年間、誰にも言わずに自宅で自主練を重ね、翌年のマラソン大会では、誰もが目を疑う、2位の結果を出しました。
<努力が実る・結果を出す>ことを経験した初めての出来事です。